10年の節目を迎えるに当たり、創設の思いを振りかえってみたい。94年秋、三郷LCの一員であった私は、新規クラブ設立のキーマンの指名を受け、重責と不安を感じたのを昨日のように思い浮かびます。鳰鳥ライオンズクラブ設立を回想したとき、この出来事だけは忘れられない。95年の2月の結成式を前にして準備会議を重ねる中、1月の17日早朝に阪神淡路大震災があり、高速道路やビルの崩壊、彼方此方で上がる火の手、助けたくとも何もできずに家族の死を目のあたりにしている悲惨な状況を刻々と伝える報道を見たとき、『何かをしたい、何かをやらなきゃ』こんな思いが、新クラブ設立を現実のものにしたように思う。またクラブテーマの『今何が出来るウィサーブ』が出来たのもこの時の真意からであった。おりしも10期を迎えるとき、中越の大震災に見舞われたのも何か、因縁のようなものを感じる。また、会員の増強に奔走したのも良い思い出のひとつである。10期会長の豊田Lが青年会議所卒業挨拶に来所の際、即加入を承知してくれ、1期の幹事まで受けてくれたのには深く感銘した。鳰鳥ライオンズクラブがすばらしいアクティビティーを展開なしえる原動力は、誰もが互いを認め合い、助け合う気風を持ち続けているからだと思う。最後に、何時までも青年の心をもち、『今何が出来るウィサーブ』の精神を忘れず精進を重ねることをここに誓い、筆を置きます。